ていです。
この記事では、多くの人に共通する『運動が習慣化できない理由』と、無理なく乗り越えるための解決策を、僕自身の実体験と書籍などからの学びを含めて解説します。
「運動が続かない…」
過去のボクも何度もそう思いながら、運動を習慣化したい気持ちはあるものの自分にガッカリしたことを覚えて今ます。
ボク自身現在は、毎日適度な運動を習慣化てきているのですが、その状態になるまでには「めんどくさい」「今日はやめておこう」と三日坊主を経験しつつ、成功できた過程があります。
今回は、その実体験の中で学んだ事をもとに、
をひとつひとつ紐解いてご紹介していきます。
今回話す『運動が習慣化できない理由』というのは、習慣化を“妨げる正体”そのものといえます。
この記事の中では、その正体を言語化し解決策まで示していきますので、例え、今後運動に取り組む際につまづいても、
『あっ、あの時書いてあった内容と同じ理由で運動できてないんだ』
と、自分を客観的に見ることができるとともに、気の持ち用として「解決策がわかる」状態で運動できるので、今までよりもスムーズに取り組みやすくなるはずです。
実際に、僕自身が運動を習慣化できなかった時に抱えていた理由と、それぞれの理由を抱えていた時に思っていた事はこの7つになります。
- 『モチベーション』を把握していない
「やる気が出ない…」 - 現実と目標のギャップが大きい
「現実とのギャップが苦痛」 - 運動をする目的・やる意味がない。
「結果が出ない(見えない)…」 - 短期間で成果を求めすぎている
「頑張っているのに運動が続かない…」 - 完璧にできないとやめたくなる
「できないからやめたい…」 - 飽きっぽい・楽観的
「運動が向いてないかも」 - 行動までの『些細なこと』がめんどくさすぎる
「やるまでがめんどくさい」
この中で1つでも最近思ったことに当てはまるなら、その思いは1日、また1日とあなたの運動しようとする気持ち邪魔をするキッカケになる可能性があります。
また、これらを放置したままでは例え『久しぶりに運動しよう』と思っても、繰り返し同じ事を抱いて運動を習慣化できず、運動しない日常に戻る可能性も非常に高いはずです。
ですが、ご安心ください。
繰り返しになりますが、僕自身が過去の自分が通った道ですので、今回は、その『理由』とその理由に合わせた解決策を実体験を踏まえてお伝えします。
また、運動を久しぶりに始めた人でも使いやすい解決方法を『やさしい解決策』と題して選びましたので、今日からいつでも活用することが可能な知識です。
ちなみに僕自身、今回の内容を踏まえることで、かつては運動が『三日坊主の常連』だったのですが、今では既に、2025年は180日以上、フィットネスジムで運動を続けられています。
元は習慣化できない人間だったからこそ、今回ご紹介する内容に気付けましたので、是非、参考にしていただけたら幸いです。
多くの人が運動を習慣化できない理由7選とやさしい解決策
それでは、僕自身の体験も踏まえた「多くの人が運動を続けられない7つの理由」と、それに対する“やさしい対策”をご紹介していきます。
運動を習慣化できない理由① :『モチベーション』を把握していない
ここで突然ですが、質問です。
あなたが小学生に「ねぇねぇ、モチベーションってなぁに?」と聞かれたらどのように答えますか?
実は、多くの人がこの言葉の意味を知らず、単純に『やる気』として把握している為、
「今日はやる気が出ないし、また明日でいいか…」
とモチベーションが”今日の天気のように移り変わるもの”と思っていると、運動を明日に回したところで、明日も意識的にやる気を上げることは難しいというわけです。
これが1つ目の、運動を習慣化できない理由です。
僕は、この言葉に対して前まで
『やる気』
という言葉を使っていたのですが、応用神経科学者である青砥瑞人さんの『ブレインドリブン』という本を読んで、その答えだと実際の意味としては”半分正解”だと知りました。
青砥さんによれば、「自分が今なぜやる気が出ているのか、そのきっかけや状態を認識できていること」が、本当の意味でのモチベーションだそうです。
また、神経科学や心理学全体の標準的な定義では『モチベーション』は必ずしも本人に自覚される必要はなく、意識していなくても例えば、
『となりから自分の好きな曲が流れてきた』
という形などで、自分の周りからやる気を引き起こされる場合もあるとされています。
ですが、1人で意識的に活用する場合は、やはり本人がモチベーションの引き金となるものを認識している事が必要ですので、
『自分が、何でやる気が上がるのか』を答えられる、自分のモチベーションになっている状態を把握する事で運動を習慣化することに役立たせる事ができるということです。
この”何で”やる気が上がるのかは人それぞれです。
例えば、運動する過程だとこういった内容があります。
- 外の空気を吸ったときの気持ちよさ
- 運動後に気分がスッキリしてると気づいたとき
- お気に入りのウェアやシューズを身につけたとき
- 数字で変化が見えること(歩数・カロリー・時間)
- 汗をかいた後のシャワーの爽快感
- 「運動した自分偉いじゃん」って思える達成感
- 音楽やポッドキャストを聞きながら歩く“自分像”
この中で当てはまるものがあれば、それを感じているたった今、自分がやる気が出る時を認識できている状態ですので、それはモチベーションとして活かせます。
これらを知っていると、喉が渇いた時に水を飲むという行為をとれるように、意識的に
「ウェアに着替える」
「音楽を聴く」
といった、自分のやる気を上げに行く行動が取れます。
それらが俗にいう自分独自の『やる気スイッチ』という事です。
これを知らずに、
「モチベーションあがらん…」
とモチベーションが”今日の天気のように移り変わるもの”と思っている限り、自分でやる気を出す事が難しいというわけです。
これが1つ目の、運動を習慣化できない理由です。
また今回は、運動を例に簡易的に『モチベーション』について解説しましたが、もっと具体的に理解しておきたいという方は、こちらの記事をご覧ください↓
👉 【実体験を踏まえて】モチベーションとは何か、意味を簡単に解説してみます。執筆中
”モチベーション”というこの言葉自体は多くの人が使っていますが、実際の意味を把握して活用できている人は非常に少なく、この言葉に”振り回されている人”は大変多いはずです。
記事の中では『運動』の例だけでなく、「猫の動画」や「芸能人」を使った例でモチベーションのあげ方について解説していますので、気になる人は是非見てください。
やさしい解決策:今日(または昨日)の1日を振り返ることです。
前述した通り、モチベーションは”気分”ではなく、『何が自分を動かしたのか』に気づくことから始まります。
ですので、例えば学生ぶりに社会人になって運動をする人の中でも、自分のモチベーションを理解しているかどうかで、運動を習慣化できる可能性が高いかどうかがわかるはずです。
また例えば、学生時代に『大会で優勝する』というような、本気になって運動をした経験がある人などは、
『1日の振り返り、明日の為の改善』
を定期的に行った経験がある可能性が高い為、感覚的にも自分のやる気を上げる取り組みを体が覚えている場合もあり、運動を習慣化するのはそれほど難しくないかもしれません。
そういった経験が学生時代にない、過去の僕のような人はお勧めしたい方法は、今日、または昨日を振り返ることです。
今日(または昨日)1日の中で、
『心地よかった体験』
を思い返し、その時、何故心地よく動けたのかを振り返ることで運動を継続する際に使えるモチベを獲得することができるのでおすすめします。
例えば、昨日、友人とご飯を食べた経験があった時に、その中で
「予想以上に料理が美味しかったこと」
「料理を食べている時にかかっていた音楽」
「友人とご飯に行くという目標を達成したこと」
「予定通りに天気が良かったこと」
「服装として、お気に入りの靴を履いていけたこと」
など、心地よかった理由はさまざまだと思います。
その理由の中には、運動を習慣化する上で「今日どのくらい走るのか事前に予想」したり、「音楽を聴く」「目標を達成する」ことで活かせるはずです。
そういった、普段の日常の中の”無意識”の中に、あなた独自の運動習慣に使える『やる気スイッチ』が隠れています。
また人によって、景色、音楽、達成感などかけ合わさるため、自分のことを知れば知るほど1人ひとりが違う動機をもっているはずです。
是非、自分だけの再現可能な“習慣のスイッチ”手に入れるために、1日を振り返る習慣をつけることで、モチベーションを把握して運動を継続しやすくすることをお勧めします。
では次です。
運動を習慣化できない理由②:現状と目標のギャップが大きい
「今の自分」と「理想の自分」がかけ離れていると、運動はなかなか続きません。
何故なら、そのショックを理由に、運動自体を辞めてしまう可能性があるからです。
ただ、もし現状と立てた目標に差が生まれたとしても、多くの人も「そういうもの」と知っておくだけで、少し気楽になれるのではないでしょうか?
過去にアメリカで行われた調査では、実際には運動不足なのに「自分は十分運動している」と過大評価する人が22%以上に上ったと言われています。(出典)
また、特に「自分は健康的な体型」「コントロールできてる」と思っている人ほど、実際の運動量を高く見積もる傾向が強く、現状とのギャップに気づきにくいようです。
人によっては高い目標はモチベーションになるどころか、できなかった自分にダメ出しする材料にしかなりません。
過去の僕もそうで『できるだろう』と思い、勢いで
「週5でジムに行く」
「3ヶ月で10キロ痩せる」
みたいな目標を立てては自分を否定することを繰り返し、現実とのギャップに苦しんだ事を覚えています。
今では、既に2025年は180日連続でフィットネスジムに通い、無理なく痩せることもできましたが、それは勢いで目標を掲げるのを辞めて
『今の自分が自然にできる目標』
から始めたことで達成することができました。
やさしい解決策:今の自分が自然とできる目標を立てる。
現状の自分と、立てた目標(いわゆる理想)とのギャップにつまづきやすい人は、自然とできる目標を立てることをお勧めします。
例えばですが、今、聞き手でおでこに触れることは可能ですか?
可能であれば、今、是非やってみていただけたらと思います。
ボク自身が、先ほど例に挙げた週5日のジム通いと10キロ痩せる事を達成できたのは、そのくらい自然とできることから目標を立てて取り組んだからです。
ちなみに世の中の目標について書いてある多くの本には、
「1日5分歩く」
「寝る前にストレッチ1種目だけやる」
など例に挙げられますが、それらは僕から言わせればまだまだハードルが高く、多くの人が失敗する可能性の高い目標だと感じています。
僕だったら
「意識的に室内を10歩あるく」
「床に座って10秒間、開脚する」
といったイメージ的に小さな、確実にできる目標を立てて実行します。
何故なら、失敗する方が難しいからです。
また、人によっては簡単すぎると『やる気』がおきないという人もいますが、継続してから負荷はいくらでも調整できるため、初めから数値の高い目標を置くことはお勧めしません。
ですので、まず習慣化した日常を叶えるのであれば、そのくらい今すぐにでもできる行動がベストれあり、確実に成功できることから挑戦を続けることができます。
また、その成功体験を積み重ねることで、「もっとやりたい」という気持ちが自然と湧いてきたら、負荷をかけたり、秒数を伸ばしてみたりすることを勧めます。
僕も最初は“10歩だけ”でしたが、気づけば毎日30分以上歩けるようになっていました。
運動を習慣化できない理由③:運動をする目的・やる意味がない。
『12月31日の大晦日は実家で過ごすため、事前に新幹線の切符を買っておく。』
そんなふうに明確な目標を持つほど、人は当然ながら、自然と行動しやすくなります。
運動も同じで、目標となる「やる理由」が具体的であればあるほど、今日やる意味が自分の中でハッキリするからです。
逆に、目的が曖昧なままだと、「今日じゃなくてもいいか」と後回しにしやすくなります。
なぜなら、人は“今この瞬間に必要性を感じないこと”に対して、エネルギーを使いたがらない生き物だからです。
今日やらなくても明日でいい気がしてしまい、徐々に優先順位が下がっていきます。
しかも、「やる意味」が明確でないと、小さな障害ですね、例えば
「雨が降ってる」
「ちょっと眠い」
とか、そうした些細な理由で簡単に行動が止まり、運動をしなくなります。
つまり、“自分の中にある目的の不明確さ”は、継続の足を引っ張る最大の原因のひとつなんです。
優しい解決策:自分なりの意味を1つ見出す
でも正直に言うと、僕はそこまで期日を決めた“明確な目標”を作って習慣化したわけではありません。
運動を始めたのは、勤め先でパワハラ・モラハラを受け、心の回復を求めたからでした。
「このままじゃ心がもたない」と思った結果、運動が効果的と知り“外に出て歩く”ことをはじめましたので、期日を決めていついつまでは最低でも運動する!と決意して運動したわけではありません。
ただ、あらゆる『目標』に関する記述がある本には、共通して『いついつまでにやり遂げると決めましょう』と、様々な研究でも紹介されている様に『期限を設ける』というのは効果的です。
ですが、運動を習慣化する上で期限を設けるということをせず、自分なりの意味を持って行動し続けた結果、習慣化できましたので、
「ワンサイズ小さい服を着れる様に痩せる」
「夏の海で脱げるほどに、かっこいい体になる」
「毎日運動してると言えるようになる」
この様に、自分なりの意味を見出すことが『続ける理由』になり継続しやすくなることにつながります。
運動を習慣化できない理由④:短期間で成果を求めすぎている
先ほど、運動を習慣化する時に自分なりの意味を1つ見出すことが有効だとお話ししたのですが、その一例として「夏の海で脱げるほどに、かっこいい体になる」というものを挙げました。
しかし、この例を極端にいえば『1週間で達成する』ことは無謀なことはわかるかと思います。
ですが、多くの人はそのくらい短期間で成果を求めすぎているという事があります。
「頑張ったけど、全然運動が続かない…」
僕もそう思っていた時期があったのですが、その時に
『実際、具体的に何をしたのか?』
を自分に問いて考えたところ、時間を決めずに両手で数えられるほどの回数を、何度か外に出ただけだったことがあります。
運動を習慣化する前に挫折し続けてきたからわかるのですが、運動の効果は“すぐには見えません。
けど、確実に積み上がっている”ということを短期的な成果ばかりに目を向けると、変化が見えないときに心が折れてしまいます。
そこで、焦らず積み上げていく解決策をご紹介します。
優しい解決策:小さな変化を記録する
運動を習慣化する上で、短期間で成果を求めすぎている人は、「変化をみたい」欲求がすくなからずあります。
ですので、家に貼っているアナログのカレンダーで結構なので、自分が動けた日を記録することをお勧めします。
ない人は、ダイソーに100円で売っているものをお勧めします。
その記録の付け方は初めは、行った日に☑️マークをするだけで構いません。
理想は目的に合わせた内容で、例えば痩せたいなら体重の変化ー0.5みたいな感じで記載していくとかになります。
ですが、何かを書く習慣がないとハードルが高いので、初めは「☑️」だけつけることが簡単で効果的なのでお勧めです。
また、日に日に増えていくチェックマークを見るだけで自分が日々、実践しているという事がわかる状態を作ることで達成感や成長を感じやすくなります。
すぐに変化が欲しい人ほど、是非、実践することをお勧めします。
何故、”アナログ”のカレンダーがお勧めなのかというと、毎日簡単に見る事ができるからです。
これは個人的意見ですが、久しぶりに運動を習慣化する場合、人と目標を共有するという意図を除いてアプリやPC上のカレンダーを僕は全く推奨しません。
その理由は、アプリは『開く』という行為をしない限り達成した記録を見る事ができないからです。
見えなくなると”忘れる可能性”が非常に高く、今はメモを含めたアプリもたくさんありますので、どこに何を記載したのか簡単に見失う事ができます。
見失うということは当然、自分が掲げた運動をする意味や目的も忘れる可能性があるということなので、当然、運動を習慣化することが遠のくということです。
運動を習慣化できない理由⑤:完璧にできないとやめたくなる
過去に運動を習慣化できなかった自分は、
「1日でもサボったら、全部台無しな気がする」
と謎に、毎日しないといけないという怖さを抱きながら運動をしていたことを覚えいてます。
運動を習慣化するのに完璧さは必要ありません。
大事なのは“続けることそのもの”です。
例えば『今日から1日3キロ、ランニングする』と目標を決めてしまった場合。
その日走ってみて、10mしか走れなかったとしても、玄関から外に出たその『挑戦』した一歩を意識して自分を褒めた方が、よっぽど継続しやすくなります。
完璧主義は、一度崩れると全部崩れた気になるからこそ、計画が極端に崩れても柔軟に対応できる考えを持つことがカギになるものです。
優しい対策:超簡単な目標設定をして“ゼロの日は作らない”ようにする
これは精神的にベッドから出られる状態ではないって人とか除いて、一般的にフルタイムで働いたり、学校に週5で行けてる様な人であれば
「今日は全く、何もしなかった」
っていう日を作ると、逆に心から疲れてしまう事が多いです。
そして、動けたのに動かなかったら尚更で、“動けなかった自分”にモヤモヤした感情はのちに、罪悪感や自己否定に繋がるので、翌日までガッカリする可能性もあります。
この罪悪感は厄介で、「どうせ自分は続かない」と思い込ませる力を持っているので、その思い込みこそが、運動習慣づくりを妨げていたりします。
で、運動を習慣化する上で意識してほしいのはただ一つで、
『運動を全くしない“ゼロの日”をつくらない』
って事です。
これはUCL(ロンドン大学)の研究ですが、「複雑な行動も、毎日の同じタイミング・場所で繰り返すと10週間ほどで自動化しやすい」とされています。(出典)
ですが、これを聞くと「難しくない?」って難易度が高く感じると思う人もいるかもしれませんね。
しかし、これは「激しい運動を毎日」という意味ではなく、「どんなに小さい行動でもOK」という意味です。
また、先ほど少しお話しした目標の立て方の話で述べさせていただいたように
- 玄関から1歩外に出る
- 室内を意識的に100歩く
など、60秒以内で完了できるような確実にできる目標を掲げて、達成してしまうことで、毎日「今日もやらなかった…」という思いとは無縁になります。
また、簡単な目標を立てて達成してしまうことで「今日はやった」と思えるだけでなく、
『今日、スマホ見る時間減らしたら、もっと普通に歩けたな』
という様な1日の改善につながるからです。
なので、達成する形は理想通りじゃなくて全く構わないと僕自身は考えています。
“やらなかった自分”を責めずに済むように、ほんの少しでも動いたという事実を、毎日積み重ねていく事で理想の未来の自信につながるので非常にお勧めな解決策です。
ただし、体調不慮やどうしてもできない場合は無理をしない事をお勧めします。
運動を習慣化できない理由⑥:飽きっぽい・楽観的
「ちょっと歩いたけど、なんか飽きたな…」
「まあ、明日からまたやればいいや」
といった飽きっぽさは、一見『ポジティブ』に見えるのですが、実は運動の習慣化には大きな壁になることが多々あります。
なぜなら先ほどもお話ししたのですが、運動は“目に見える成果がすぐに出にくい行動”だからです。
筋肉がつく
体型が変わる
体が柔軟になる
といった体の変化は、時間がかかるものなので、そこに早い変化を求めて「これ意味ある?」と疑い始めても変化することはないので、別のことに目移りしやすいものです。
また、楽観的な人ほど“続かなくても大丈夫”と割り切れてしまう反面、“続けられるまでの努力”に価値を感じにくい傾向もあります。
ですので、飽きっぽい人にこそ「飽きること」を前提にした運動の仕組みを持つことが重要です。
やさしい解決策:「変化」を味方につける。
飽きやすい性格を逆手にとるには、「変化」を味方にすることです。
「どうやって?」かといいますと、例えば、外を毎日歩くことを習慣化したい場合。
どの運動でもそうですが、変化させる事ができるものって限られていまして、僕が習慣化するにあたり『変化』できるものはこの7つです。
変更するもの | 変更例 |
---|---|
一緒に行う人 | 1人で集中して、2人・3人で会話しながら、グループやオンラインで仲間と励まし合う |
行う時間 | 朝のフレッシュな空気、昼休憩、夜のリラックスタイムなどライフスタイルに合わせて選択 |
使用するもの | シューズやウェアの色・デザインを変える、イヤホン、ストップウォッチ、タオルや帽子など |
行う種目変更 | ウォーキングにランニングやスキップ、階段昇降を取り入れる/有酸素と筋トレのミックス |
順序 | 歩いてからランニング・ストレッチの順番変更、インターバル方式にするなど |
ルート・環境 | 公園・ジム・路上・海辺・山道へ、気分や季節でコース変更/景色・天気を楽しむ |
ご褒美 | おやつ・ドリンク・マッサージ等のリワード、休憩タイムや趣味の時間を設ける |
僕の中ではざっくりとこの7つのどれかで、変化を起こしているのですが、この中で僕自身が極力お金を使わず、すぐに活かせるものたった1つ挙げるとするなら、『使用するもの』の一例であげた
ストップウォッチ
を使用することをお勧めします。(ちなみにスマホには、ほぼほぼ時計アプリの中にストップウォッチ機能が入っています。)
何故ストップウォッチをお勧めするかというと、『運動する時間』って秒単位で測れば100%変わるので、計測するだけで
のが大きなメリットなのですが、プラスして、測る数値がタイムトライアルやインターバルとして活用できるので、運動自体がゲーム感覚で挑戦しやすくなるというメリットが大きいからです。
なので「今日は、5秒くらいプラスでがんばろう」という、運動を行う上での小さな目標も作れるのでお勧めします。
加えて、先ほどお話しした記録することも実践していくとさらに習慣化が捗ります。
運動が習慣化できない理由⑦:行動までの『些細な事』がめんどくさすぎる
正直なところ、多くの人は運動が嫌なんじゃななくて、「始めるまで」が、とにかくめんどくさいと感じるんですよね。
それは過去の僕も同じ気持ちになったのでわかりますが、例えば運動する目標の一例として、僕が過去に思いつきで
『今日は10キロ走る』
という目標を立てた際の事をお話ししますと、その時に僕の前に現れた壁として
- 着替え
- 靴を履く
- 外の気温(暑い・寒い)・人目が気になる
など、日常の些細な事の中に“行動するまでのハードル”があり、毎日の足を止めて運動する気力を下げてきていたのを覚えています。
その結果、以前までは「外を運動しようかな…」と思いつつも、『着替え』のハードルにぶつかり、選んでいるうちに気づけばスマホをいじり、気づけば夕方になっていたということもありました。
そんな事を繰り返して「今日もまたサボった…」と自己嫌悪の日々を繰り返していたことを覚えています。
その様に、頭の中で『些細な事』と感じる内容が、自分の運動を習慣化する上で邪魔してくることは多々あることです。
これらを想定した行動を取ることで、壁をスムーズに乗り越えることができます。
やさしい解決策:些細な事を最初のスタート目標に設定する
もしあなたが、社会人になってから運動を一度もしなかった人間だとしても、服を着替えて外に出るだけで、それは人生が変わる”大きな一歩”を踏んだ可能性があると言えます。
何故なら、運動する事で、健康面や肉体面でもメリットのあることばかりだからです。
ですので是非、最初の1週間ほど継続して運動を習慣化するまでは目標として
- 「服を着替える」
- 「玄関で靴をはく」
- 「イヤホンをつけて音楽を流す」
など、些細な事をそのまま『その日の運動目標』に設定することをお勧めします。
「そんな簡単でいいの?」と思うのですが、多くの人がハードルの高い目標を頭の中に掲げて失敗してしまいます。
その理由は、『このぐらいできるだろ』という自分への過大評価などです。
僕は今年、既に180日以上連続でフィットネスジムに通えているのですが、運動を習慣化できている理由は『玄関で靴を履く』という目標を立て続けた結果、達成する事ができました。
最初の一歩は小さくても、スタートさえできれば『もっとこういうことできるな』と改善できるものなので、ただ玄関で靴を履く動作から、毎日のウォーキングに繋がったということです。
持論ですが、毎日運動できる自分になるには、大きな目標や根性や意志力は一切必要なく、小さな目標を確実に達成すればいいと思っています。
ちなみに、先ほど例にあげた『服を着替える』に関連する話ですが、これは僕が朝起きた後に運動を習慣化する1つのコツとして使っていた策ですが、歩く格好で寝ていました。
また、それ以外にも靴を玄関に準備しておいたり、運動する支度を前の日の夜には済ませる事で、そういった些細な事を壁にせず、何なら”やる気”につなげていた事を覚えていますし、今でもやります。
これらは一言で言って仕舞えば、「前日から、明日の目標を高確率で達成できる状態にする」って事です。
ただ、寝る時は運動の事を考えない方がリラックスできる人もいると思うので、あくまで確実に達成する手段として、前日から対策できる事もあるということをお伝えさせていただいた次第です。
以上です。
まとめ
ということで、多くの人が運動を習慣化できない理由と解決策をお話しさせていただきました。
少し長くなりましたが、活用していただけたら嬉しい限りです。
こちらは、今回話した内容を一覧でまとめたものになりますので、よければご覧ください。
① モチベーションがない…
→ 解決策:『今日(または昨日)の1日を振り返ることです。』
自分のモチベーション『何が自分を動かしたのか』を把握するための『振り返り』が必要です。運動経験が少ない人は、今日、または昨日の1日の中で心地よかった瞬間から振り返り、運動習慣に活用するのがお勧めです。
② 現状と目標のギャップが大きい
→ 解決策:『今の自分が自然とできる目標を立てる。』
負荷は後からどれだけでもかけられるので、大きすぎる目標ではなく、「意識的に室内を10歩あるく」「床に座って10秒間、開脚する」といったイメージ的に小さな、確実にできる目標を立てて実行がお勧めです。
③ 運動をする目的・やる意味がない。
→ 解決策:『自分なりの意味を1つ見出す。』
誰かの目標の上乗せではなく、「夏の海で脱げるほどに、かっこいい体になる」「趣味はなに?と聞かれて”運動”と言えるようになる」など、自分なりの意味を見出すことが『続ける理由』になり、運動を続けやすくなります。
④ 短期間で成果を求めすぎている
→ 解決策:『小さな変化を記録する』
短期間で成果を求めがちな人は、「変化をみたい」欲求がすくなからずあるので、アナログのカレンダーなど、見えるとこに自分が動けた日を記録していくことがお勧めです。(ダイソーに売ってある100円のカレンダー☑️マークはお勧め)
⑤ 完璧にできないとやめたくなる
→ 解決策:『超簡単な目標を設定して“ゼロの日は作らない”をルールにする』
「今日も何もしなかった…」と悩まない為に、玄関から1歩外に出る室内を意識的に100歩くなど、60秒以内で達成できるような『確実にできる目標』を掲げて、達成してしまうことでその悩みとは無縁になります。
⑥ 飽きっぽくて続かない
→ 解決策:『ちょっとずつ変化をつける』
飽きやすい性格を逆手にとって「変化」を味方にするために、行う時間や使う道具、行うルートや順序を変えて変化をつけることがお勧め。(特にお勧めはストップウォッチで秒単位で計測して、確実に毎日違う時間を記録すること)
⑦ 行動までの『些細な事』がめんどくさすぎる
→ 解決策:『始めるまでの準備を目標にしてしまう』
運動を習慣化するための最初の目標として「服を着替える」「玄関で靴をはく」「イヤホンをつけて音楽を流す」など、些細な事をそのまま『その日の運動目標』に設定することで自分の運動習慣をスタートさせる。
運動を習慣化する方法を知っていても、運動を習慣化できない人の共通点
ここまで多くの人が運動を習慣化できない理由と、解決策を語ってきましたが、そもそも根本的な話『考え方』がネガティブであれば、運動を習慣化させることは困難だと言わざるおえません。
いくら運動を習慣化する方法を知ろうと、
でも、やっぱ運動するのめんどくさい…
時間ないし…
やる気が出たら始めればいい…
と思っていては、その思考事態を止める理由にして、いつまでも『やらない』という選択をとり続ける事が簡単にできるからになります。
もし不安な人は、その思考の原因となっている『口癖』を変える方法を、心理学をもとに解説しましたので、よければこちらもご覧ください。
👉 運動が続かない理由とは?実体験で見えた10の口癖と抜け出すヒント
という事で、今回の話は以上になります。
長くなりましたが見ていただき、ありがとうございました。